花と緑の相談

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冬花壇の準備と管理

寒さに向かう秋から、本格的な冬を迎えるこれからの季節。冬の寄せ植えなどは、ちょっとした工夫で寒い季節も上手に乗り切ることができます。

寄せ植えの組み合わせ

  • コンテナに植える場合、日照条件が同一な植物を組み合わせましょう。
  • 最低温度の条件や水やりの条件が同程度の植物を植えましょう。

置き場所

  • コンテナ植えのものは、できるだけ日なたの暖かい場所で管理します。
  • 冷え込みが厳しくなりそうなときは、寒さを防げる場所に移動します。動かすことのできないコンテナなどは、寒冷紗などで覆ってあげましょう。
  • 室内へ移動するときは、暖房の効いていない場所に置きます。

冬場の水やりのコツ

  • 午前中、10時頃から水を与えます。夕方には鉢内に余分な水が残らないようにします。水が残ると、夜間に土が凍結して根腐れの原因になります。
  • 水をかけるときは、鉢底から流れ出るまでたっぷりと与えます。その際には、鉢の受け皿に水を残さないようにしてください。
  • 室内へ移動するときは、暖房の効いていない場所に置きます

冬場の施肥について

  • 冬場は植物の活動が緩やかなので、肥料の施しすぎに注意してください。
  • 植え付け時には元肥を施し、追肥として液体肥料や置き肥で減った肥料分を補います。
  • 肥料の取扱説明書に書かれた分量を守ってください。

冬花壇の主役たち

ハボタン(アブラナ科)
特徴 寒さに大変強く、丈夫で、冬の花壇を彩る草花として古くから親しまれています。大型種からミニ系、個性的な葉の形のものまで、様々な種類が販売されています。
置き場所 日なた、若しくは明るい日陰で管理します。
水やり 土の表面が乾いたら、タップリと与えてください。露地植えの場合は、植え付け時にタップリと与えておけば、水やりは殆どいりませんが、晴天や乾燥した日が続くようであれば、午前中に水を与えてください。
肥料 1㎡あたり50~100gの化成肥料を植え付け時に施します。露地植えの場合は、その後の液肥は必要ありませんが、コンテナ栽培の場合は、緩効性肥料か液体肥料を追肥として施します。
その他 もともと寒さに強い植物ですが、露に当たると葉が傷む場合があるので注意します。
パンジー、ビオラ(スミレ科)
特徴 寒さに強く、次々と花を咲かせて長い期間楽しめることから、冬花壇には欠かせない主役です。品種は豊富で、花色は紫・青・白・黄・橙・赤・黒など多彩です。
置き場所 日なたで管理します。
水やり 土の表面が乾いたら、タップリと与えてください。露地植えの場合は、植え付け時にタップリと与えておけば、水やりは殆どいりません。
肥料 1㎡あたり150gの化成肥料を植え付け時に施します。春先から化成肥料か液体肥料を追肥として月に1~2回施します。
その他 花がひと通り終わったり姿が乱れてきた場合は、下葉に脇芽が出ているのを確認したうえで切り戻しを行います。