花と緑の相談

CONSULTATION

Q&A

2025年5月~6月の園芸相談

さわやかな気候の訪れとともに、樹木や宿根草など多くの植物が開花期に入る季節。

冬越しを終えた植物が生育期に入り、園芸作業も多くなります。気温の上昇とともに、病気や害虫の発生も多くなる時期です。

今月はこんな質問が届いています。

Q.1

Q.庭に植えてある古いキリシマツツジの幹に、ペラペラしたコケがたくさんついてしまいました。そのせいか、年々花数が減って、勢いがありません。苔を取る薬はないですか。

A.

幹に付いているコケのようなものは、ウメノキゴケと思われます。地衣類と呼ばれる、菌類の中に藻類が住み着いた共生生物で、木から栄養を取るわけではありません。樹勢が弱って樹皮の新陳代謝が落ちると、ウメノキゴケが育ちやすくなり目立ってくるのです。この場合、必要なのは薬剤散布ではなくツツジの樹勢回復です。木の周辺の土壌を入れ替え、細根の発達を促しましょう。枝張り下の外側を、同心円状に掘り、新しい用土に入れ替えます。赤玉土の中粒、鹿沼土を等量混ぜたものを使います。春の3月頃か、花後すぐが適期です。作業後は土に十分に水を与え、梅雨に入るまでは週に1回ほど水やりをすると新しい根が出て、育ちが良くなります。

ウメノキゴケ

Q.2

Q.青いアジサイの鉢植えを昨年地植えにしましたが、今年は買った年と花色が違ってきたようです。もとのきれいな青に戻せますか。

A.

アジサイは、土壌の酸度の違いにより、発色が変化します。赤系の品種は中性から酸性で紫に、青系の品種は中性からアルカリ性で紫に変わります。本来の花色を出すためには、赤系品種には腐葉土、青系品種にはピートモスを用土に混入します。また、3~6月頃、肥料として赤系には過リン酸石灰を、青系品種には硫酸カリ1,000倍液を10日おきぐらいで施します。

アジサイ

Q.3

Q.バラの新芽や、つぼみのついた枝が、先端近くで突然しおれてしまいました。どうしてでしょうか。

A.

バラの新梢が急に萎れるのは、バラクキバチの被害でしょう。柔らかい茎の先端近くに親虫が産卵し、幼虫が芯を食害します。被害の出た枝は切り取って処分し、ツボミのついた枝は、花首近くをリボン状に紙やテープで巻いておくと、親蜂の産卵を防ぐことができます。茎が固まればもう被害は受けなくなります。

バラクキバチ

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